伯耆大山

 登山日  2012年2月11.12日(土・日)
天候 曇り風雪
 山名 ほうきだいせん
 所在地 鳥取県米子市
 登山口 下山夏道登山道往復
 コースタイム 登山口7:15-五合目9:01-頂上11:30-登山口14:35
 標高 1729m
 距離  
 同行者 広島労山(K保田・M本・H野・K村・W田・倉)安佐岳友クラブ(O藤・Y田) 
 所要時間 7時間40分(休憩含)

   厳冬期の大山例会に参加した。11・12日の両日は、幕営地となった下山キャンプ場には多くのパーティーが
   入っていた。中でも九州からのパーティーが多く、わかっただけでも、鹿児島山岳会・佐賀労山・泉州労山?・
   大牟田労山・大阪労山など・・。この時期の山の会は、雪山訓練も兼ねて入山する。九州からだと大山が雪山訓練
   には適した人気の山だ。今年も雪が多く、天気も予報が外れ良くなかった。本当は、11日に頂上小屋で泊まる予定だったが
   小屋が雪に埋もれて、出入り口を掘り出すのが困難と情報が入り、11日はキャンプ場で雪崩講習や確保の訓練などを
   して過ごした。ヒマラヤ登山の経験があるO藤さんの説明は、とてもわかり易く勉強になった。

  

                キャンプ場入口                  私達は3つのテントを設営した。

  

                  トイレも作った                 雪洞の作り方を指導してもらい実際に作った。

      

           作った雪洞は二人が十分横になることができた。       支点の取り方の講習

  

                雪の層を確認し雪崩を予測する         M本さんのwelcomeソーセージとやら

    食当の私が用意した夕食は、煮込みラーメンと手作りギョーザ。デザートはりんご。煮込みラーメンは、豚肉と野菜を
    たくさん入れて、ボリュームアップした。私のギョーザも皆さん美味しいと言って食べてくれた。嬉しかった。
    M本さんのwelcomeソーセージは、とんがらしが効いたもので、テントの中の空気で咽てしまった。本当はもっと
    とんがらしを効かせるそうだ。勘弁して!お酒も入り、話も弾み、明日の登頂を考えて9時に解散した。K村さんと
    W田さんは、先ほど作った雪洞に体験ビバークすると言って、シュラフとマット・コンロを持って行った。
    残った私は一人で4・5人用のテントで寝るんだが、寒くて寒くて寝られない。水を飲もうとしたら凍っていて飲めず大きな
    テントに寝るとこんなことになるのかと思い知らされ、思わず隣のテントにシュラフとマット持って行き入れてもらった。
    -25℃まで耐えられるシュラフもあの寒さじゃ無理なのか、それとも私が根性なしか・・・。いずれにしても眠りたかったので
    逃げ込んだ。隣のテントは暖かかったが、冷えた身体はなかなか温もらず、余っていたシュラフカバーを私のと合わせて
    二重にしてもらい、暫くガスランタンを点けてもらって温まった。やっぱり、人間の体温は凄いもので、何人か集まれば
    暖かい。少々、寝不足気味だったが翌朝、朝食を摂り7時にキャンプ場を後にした。
    天気は、予報と違ってどんよりと曇っていた。青空を期待していたのに・・・。

  

                夏道登山道口                     樹林帯を壷足で登る

  

                雪をまとった木々が美しい                   暫し眺める 

  

                五合目の標識もこんな感じ            木々の間から見えた景色はどこ?

  

                 雪が深くなり傾斜もきつくなる          振り返ると米子の町並みが見えた

    樹林帯を抜けた辺りから、アイゼンを付ける。六合目避難小屋は雪に埋もれてその場所さえわからない。
    八合目の手前から風が吹き、あたりは真っ白で何も見えない。傾斜のきつい斜面を慎重に登る。降りてくる登山者
    だけが辛うじてわかり、ただ寒さと厳しさだけ。ここからはカメラで写真も摂れない状況だ。ただひたすら小屋を目指して
    登った。やっと水平道になるが、空腹で力が出ない。「お腹すいたぁ〜」と呟きながら歩を進めると、雪の中から少しだけ
    出ていた小屋に到着。でも、ここはまだ頂上じゃない。もう少し歩いてホワイトアウトで何も見えず、多分ここが頂上だろうと
    辺りをつけて、O藤さんが集合写真を撮ってくれたが、シャッターが凍り付いていてダメみたい。
    みんなのまつげや髪の毛が凍りつき、目を開けるのも難しかった。小屋の入口を見つけ、細い鉄の階段を降り中に入ると
    数人の登山者が暖をとっていた。テルモスの温かい飲み物と行動食を頬張り、空腹を満たした。
    暫く、休憩して強風の中下山した。八合目を過ぎると風も収まり、アイゼンを利かせながら快適に降りた。
    この日も状況はあまり良いとは言えないが、まだ比較的ましなほうだ。山で荒れるのはもっと凄い。O藤さんも言っていた。
    本当の厳しさはこんなもんじゃないと・・・。そうだろうな。
    でも、楽しかった!いろんな意味で勉強になった。山は良いコンディションの時ばかりではない。悪いコンディション・何かの
    アクシデントが起こった時どう乗り切るか、これらの技量が山では試される。だから、山は自分を試す処と自分の中では
    位置づけている。

  

                 急斜面を降ったところ            こんな日でも登山者が次から次へ

                             大きな木のオブジェ

                              厳しくても冬山は美しい

                               五合目を過ぎ樹林帯に入る

                                    背景が晴れていれば・・・

  

                 途中、尻シェードをしながら              もうすぐ登山口

                              なんと降りてきたら晴れたではありませんか!

                                キャンプ場からの大山の雄姿

                              まるで絵画のよう   Beautiful !

      

                  下山後、キャンプ場で記念撮影        モンベルのお店も絵になります

  

                 三鈷峰・大山北壁と私                     三鈷峰の雄姿

                           大山北壁     I'm lost for words !

                         伯耆富士と言われる所以です  美しい まるで富士山

Top

inserted by FC2 system