コース ロッジ立山連峰5:00=新室堂乗越5:45=奥大日岳7:23=七福園8:54=中大日岳9:03
大日小屋9:15−9:25=大日岳頂上9:40−9:50=大日小屋9:55−10:03=下山口分岐10:05
大日平11:53=大日平小屋12:05−12:10=牛の首崩壊地13:00=称名滝登山口14:00
登山日 | 2012年9月2日(日) |
天候 | 晴のち曇り |
山名 | おくだいにちだけ・だいにちだけ |
所在地 | 富山県立山町 |
登山口 | |
同行者 | 愛 |
所要時間 | 9時間(休憩含) |
2日目朝4:00起床、5:00出発。昨夜のうちにお弁当を受け取り、予定通り5:00にロッジ立山連峰
を出発した。この日は雲が多いものの、晴れ間もあり天気は大丈夫そう。同じロッジ立山連峰に泊ま
っていた単独行の中年女性も大日岳を目指し、私達よりも一足先に出発していった。しかし、途中で
その女性はロッジに忘れ物をしたのか引き返して行った。
薄暗い中を大日目指して歩いていると、だんだん明るくなり周りの素晴らしい景色が目に飛込んで
来た。残念ながら雄山方面はガスに隠れ見られなかったが、地獄谷は水蒸気をもくもくと上げていた。
本当に地獄谷だな。新室堂乗越の稜線に出ると、称名滝に繋がる称名川の様子が見て取れた。
剱岳も頂上に雲を被りながらも姿を見せてくれた。
薄暗い中出発 | 奥大日方面 | |
雷鳥沢キャンプ場 | 雄山をバックに | |
歩きやすい木道が続く | 岩ごろごろ道に |
手前にロッジ立山連峰その後ろに雷鳥沢ヒュッテと地獄谷 |
不気味な地獄谷 |
立山はガスの中 |
もうすぐ稜線 | 稜線上で | |
奥大日方面 | 大きな木苺が鈴なり | |
可愛い | それをパクリ | |
称名滝に繋がっているのかな | そうめん滝の後かな | |
手前の池を入れて | 剱岳が顔を覗かせる |
奥大日岳方面
剱岳の雄姿がかっこいい
早月尾根上の早月小屋とその後ろに赤谷山
毛勝三山
遥か彼方に富山湾
奥大日岳近くの池 | 剱とチングルマ | |
奥大日岳頂上
真青な空のキャンパスに真白な雲が芸術的に浮かんでいた。ここまで快適な登山道に
雄大な景色を眺めながらの道のりは、改めて来て良かったと思わせた。
単独行の中年女性と抜きつ抜かれつしながら、奥大日まで歩いてきた。他にこのルートを
歩いていたのは、男性二人組と若い夫婦、中年の夫婦だけだった。立山雄山コースとは
段違いの静けさだった。
奥大日岳からの下りは、ちょっと注意が必要なところもあるが慎重に歩けば大丈夫。登山道が
以前よりも雨でえぐられていたり、崩壊したりしている所もあり、大分荒れているなと感じた。
でも、ちゃんと整備されているのでそれほど危ないところはない。最後の鎖場を抜けると七福園、
その先は、中大日岳とやさしい登山道だ。それを過ぎると大日小屋は近い。
剱岳をバックに | あー雲が取れてくれれば | |
ちょっと急なガレ場 | 鎖はあるけど通れません | |
横の梯子を降ります | 並べるとこんな感じ 間違わないように | |
振り返ってみる歩いてきた道 | 最後の鎖場 | |
一番奥に大日岳 | 剱岳の周りにガスが・・・ | |
七福園 | 見逃しそうな中大日岳の頂上 | |
もうすぐ大日小屋 | 大日小屋 次は泊まりたい |
だあれもいない大日岳頂上
下界には雲海が | ||
分岐 ここから降ります | 大日平へ | |
大日平の木道 | 振り返ると | |
名残惜しい | 木道をゆく娘 | |
大日平小屋 |
大日小屋に着くと、先を歩いていた男性二人組と若夫婦が大日岳に向かっていた。
私達は少し休憩して、空荷で大日岳に向かった。私達が大日岳の頂上に着いた頃には
他に登山者はなく、ひっそりとしていた。この時、目の前にそびえる剱岳にはガスが一面
掛かりその姿を隠していた。大気の状態が不安定なのか、下からガスが次々と湧きだし
あっという間に辺り一面ガスに埋もれた。急いで頂上を後にして、小屋に戻ったころには
また少しガスが晴れてきた。名残惜しいが、降りも長い距離が待っているので、大日平目指し
降りて行った。途中、何とも偶然に懐かしい人に遭遇した。その人は、元T市役所山岳部の
O田三郎さんだった。相変わらずお元気で大きな声で喋っていたので、もしかしたらと思ったら
やっぱりそうだった。この人は、雪山でも長靴で歩くスーパー岳人で、頭には鉢巻をしてザックの
中には美味しいものがたくさん入っている。いつも頂上では宴会をして周りの人達を仲間に入れる
楽しい人なのだ。そのO田さんに、どら焼きをもらい、暫し談笑して頂上を目指すO田さんと別れ
先を急いだ。大日岳は往復9時間かかる大きな山だが、富山の人達はこの山を日帰りするのが
普通なのだ。それに、この山に登るには称名滝に向かうゲートが7時にしか開かず、早朝から
登ることが出来ない。だから健脚でないと登れない。厳しいけど好きな山だ。
登山道は先の豪雨で無残にも崩れ、至る所で応急処置がしてあったが、慎重に歩かなければ
いけない。雨が降ったら嫌な道だ。この激下りで、娘が足を痛めいつものペースで歩けず、何度も
立ち止まり、痛みを堪えている姿をみたら可愛そうだったが、どうしようもない。
自分の足で歩くしかないのだ。何とか下山口まで降りて、立山駅に戻るために下界の暑さと称名
滝の多くの観光客にうんざりし、かき氷を食べながらバスを待った。
豪雨で崩壊した登山道 | ||
下山口 | ここで立山駅行のバスを待つ |
大好きな富山の風景
二日間とも天気が心配だったが、どうにか雨に遭わずにすみ、快適な立山三山・奥大日岳
大日岳縦走をすることが出来た。槍・穂高とはまた違った山容・趣でどこかゆったり出来る
富山の山は何となくホッとする。何度も登った山だけに懐かしく感慨深い。
このコースを娘にも歩いて欲しかったので、それが実現して、とっても嬉しい。
さて、次は何処の山を一緒に歩こうかな・・・。