登山日 | 2013年3月15・16日 (金・土) |
天候 | 晴 |
山名 | たんざわさん・とうのだけ・なべわりやま |
所在地 | 神奈川県秦野市 |
登山口 | ヤビツ峠 (下山口 県民の森) |
同行者 | M田・F原・K嶋 母・娘 |
所要時間 | 15日7時間35分(休憩含む)/16日6時間23分(休憩含む) |
コース 15日 秦野駅(バス)8:18 ⇒ヤビツ峠9:10⇒岳ノ台9:52⇒菩提峠10:33⇒日本武尊足跡11:20-11:30⇒
二ノ塔11:45⇒三ノ塔12:00-12:45⇒烏尾山13:14⇒行者岳13:44⇒新大日茶屋14:26-14:35⇒
塔ノ岳15:14-15:26⇒日高15:53⇒丹沢山(みやま山荘)16:40
娘の「ちっちゃんとも、卒業旅行行こうね!」の嬉しい一言から、「旅行と言ったらやっぱり山でしょう」と決めて
この時期に行くのが最適な丹沢は、迷うことなく決まった。丹沢は近年、繁殖した鹿の影響で「ヤマビル」が異常に
増えて初夏から晩秋までは登山者を悩ませているという。丹沢は我家にとって子供たちも自分の足で歩いた山で
娘は小学校の時、遠足で大山へ登っている。幼稚園児だった息子も、塔ノ岳や大山へは一緒に歩いた言わば
家族が本格的に山を始めた記念すべき所だった。
そうと決まれば、関東に住む二人の山友M田さんとF原さんにご一緒願い、中でもM田さんは丹沢をこよなく愛しよく
登っている心強い助っ人だ。M田さんが快く今回の計画を立ててくださり、私達はそのお世話になった。
遠く離れているのに、このお二人となぜ知り合ったかは、2003年に遡る。
川崎在住のM田さん、埼玉在住のF原さん、もう一人忘れてならないのが京都在住のK田先生。3人とも学生時代、
ワンゲルや山岳部で活躍されていた人達だ。山の大先輩である。私達4人は、2003年私が磐田在住の時、
南アルプス赤石岳で偶然出会い、ある出来事をきっかけにその後も年1回の山行を計画し、主に北アルプスを中心に
登っている。この仲良し4人組の名前は「ぐるっぺわっさーめろん・GWM」と言う。名付け親はK田先生でドイツ語で
「グループすいか」直訳するとこんな感じ。なぜ「グループすいか」かと言うと、長くなるのでここでは省略することに…。
さて、14日久留米を新幹線に乗り東京まで移動した私と娘は、翌日、小田急線で待ち合わせ場所の秦野駅へ向かっ
た。久しぶりの再会に喜び、1日1便しかない秦野からヤビツ峠行きのバスに乗り込んだ。
約40分バスに揺られヤビツ峠に到着。この日のバスは平日にも関わらずほぼ満員。人気のほどがよくわかる。
殆どの登山者が林道を歩いて行ったのに対して、私達は違うコースを歩き出した。登山道は良く整備され歩きやすい。
所々、まだ雪も残っていた。岳ノ台からはこれから向かう尾根道が見えていた。途中、パラグライダーの出発地点に
立ち寄り、眼下に秦野の街が見えていた。助走路は板が敷いてありちょっと好奇心が湧いた。以前、富山にいたころ
ほんのちょっとだけ真似事を経験したことがある。
菩提峠に着くと、ここからは地図に載っていない道を歩くが、しっかりした登山道だった。地図に乗せないのは、多くの
登山者が訪れる丹沢は、崩壊も多く少し荒れてきているため限られた登山道を歩いてもらうためだそうだ。
丹沢を隈なく歩いているM田さんは、そういう事情も良く知っている。だが、この道、急登で気が抜けないところがある。
おまけに滑る。
途中、日本武尊が地団駄踏んだと言う岩に大きな足跡が残っている所にも立ち寄った。
ジグザグに登山道を登ると、地図に載っている二ノ塔への登山道に出る。ここからは二ノ塔は近い。二ノ塔は通過して、
昼食を摂る為、展望の良い三ノ塔を目指す。三ノ塔に着くとバスで一緒だった団体さんが先に休んでいた。彼らは、
ここから降るそうだ。
出発地のヤビツ峠 | M田さんの後に続く | |
雪が残っていた | 岳ノ台 | |
快適に歩くM田さんと娘 | パラグライダーの出発地 | |
菩提峠 | この先に日本武尊の足跡が | |
その標識 | これが足跡 | |
二ノ塔 | 遠くに三ノ塔が見える | |
三ノ塔の避難小屋 | ここで昼食。ビールで乾杯 | |
花粉症がひどいM田さんの顎にはマスクが | いざと言う時頼りになるF原さん |
懐かしい大山が大きな姿で聳えていた
遥か彼方に今日の最終地点丹沢山が
まだまだ遠い道程が私達を待ち受けていた
昼食を終えて、先へ進んだ。遥か彼方に塔ノ岳や丹沢山が見えて、まだまだ先が長いことに気を引き締める。
急坂を登ると烏尾山の頂上小屋に着いた。暫く行くと何の変哲もない行者ヶ岳の三角点と標識が現れる。
ここから鞍部に鎖場を慎重に下り、再度、上り返し新大日茶屋に到着。暫く休憩して、先を急ぐ。少し行くと塔ノ岳の
小屋が近くなってきた。あともう少しだ。塔ノ岳への最後の登りを終えると噂仏山荘へ到着。塔ノ岳の頂上だ。
ここでは写真を数枚撮り、最後の目的地、丹沢山へ向かう。ここから少し下りだが、雪が多く残っていて慎重に歩く。
竜ヶ馬場への上りを終え、しばらく行くと丹沢山の頂上、みやま山荘へ着いた。長い道程だったが、楽しかった。
烏尾山荘 | 行者ヶ岳の三角点 | |
行者ヶ岳の山頂 | 快調に飛ばすM田さん | |
この鎖場は慎重に | 大きなツララ | |
三ノ塔が遥か彼方へ | 歩きやすい木道 | |
新大日茶屋 | 塔ノ岳の小屋が見えてきた。あと少し | |
塔ノ岳頂上にて | 営業している噂仏山荘 | |
目的地の丹沢山はガスの中 | ここから先が雪道 | |
丹沢山頂上 | ちょっとガスってきました | |
まずは乾杯 | 小屋の夕食は焼き肉 | |
楽しい!美味しい! | 娘とGWM | |
小屋でのひととき | 菜食の女性登山者と語らう |
長かった!おじさん達二人はさすがに元気。日頃、いろんな山を歩き回っているM田さんの快足に着いていくのが
やっとだった。でも、意外と疲れは感じない。天気にも恵まれ、素晴らしいコースを歩けたことで満足、満足であった。
心配していた雪は、思っていたほど少なく、持参したアイゼンは必要なかった。
コースの途中のいくつかの小屋は、噂仏山荘を除きすべて営業していなかった。週末だけの営業らしい、この日の宿泊
はみやま山荘で夕食の焼き肉が有名らしい。
みやま山荘名物の焼き肉と明日食べる鍋割山の鍋焼きうどん、下山後のお蕎麦と日本酒を食すというのを、食通の
M田さんが計画してくれた。何だか体重が増えそう。食事の前に、再度、娘の卒業祝いと今日の頑張りに乾杯をした。
夕食で待望の焼き肉を食べたが、とても美味しかった。山で焼き肉なんて・・・。食後は、F原さん持参のウィスキーで
話も盛り上がり、同席した中年女性も加わり、楽しい一時が過ぎて行った。写真手前の女性は、去年、キリマンジャロに
も登り、来週は九州の九重へ登りに行くという事だった。活発に山行を重ねているのが良くわかった。
こうして、丹沢卒業山行は初日を終えた。明日は、鍋割山を通って下山へ。富士山の雄姿を期待しよう。