16日 みやま山荘7:00⇒竜ヶ馬場7:32-8:00⇒日高8:19⇒塔ノ岳8:50-9:05⇒金冷やし(大倉尾根分岐)9:21⇒
大丸9:35⇒小丸9:59⇒鍋割山10:21-11:12⇒後沢乗越11:53⇒二股12:43⇒県民の森13:20
生まれて初めて「歌う寝言」を聞いた。昨夜は、お酒もたっぷり飲んだせいもあって、皆さん寝付きが良かったようだ。
私もうとうとしかかると、M田さんの豪快な寝息(?)が始まり、何と寝言と共に歌い出したではないか!
私は、びっくりしたのと面白いのとですっかり目が冴えてしまった。初めて聞く「寝歌」に、一人で声を出さないように
笑っていた。きっと楽しい夢でも見ていたんだろう。明日、絶対みんなに教えてあげようと思いながら、いつしか私も眠りに
ついた。次の日、M田さんに昨夜のことを話すと全く覚えていなかった。それよりも、隣で寝ていたF原さんはあんな大きな
声だったのに、まったく気付かなかったらしい。何てこった!!こちらもびっくり!
この日は、快晴で小屋の外から富士山がくっきりと姿を現していた。そーなのよ!この景色が見たかったのよ!と一人で
ぶつぶつ言いながら、撮影ポイントまで行ってみた。そこには富士山だけでなく、私達GWMが出会った懐かしの
赤石岳と悪沢岳が連なる南アルプスが見事にその素晴らしい雄姿を見せていた。見た瞬間、私は鳥肌が立つのを覚えた。
それに、目を右に移すとなんと大好きな北岳も・・・。もう、言葉にできないほど感動した。でも、この感動はこれだけでは
なかった。
炊き込みご飯とお味噌汁の朝食を終え、身支度が整うと山荘のスタッフに挨拶をして7:00に出発した。
登山道に残っている雪はカチコチに凍っていたが、歩くのには問題なかった。周りの景色を眺めながらゆっくりと歩を進めた
見晴らしの良い竜ヶ馬場に着くと、朝のコーヒータイムをM田さんが取ってくれた。風もなく穏やかな日差しの中、おやつと
ドリップコーヒーでまったりと寛いだ。ここからは、伊豆大島や湘南海岸、江の島まで見ることができたが、写真にはうまく
写らなかった。
休憩後、塔ノ岳を目指して歩き出した。丹沢山域は鹿が多く、鹿除けの金網が至る所に張り巡らしているが、作業する人は
この金網を乗り越えるために脚立を使っていた。脚立も数か所に置いてあった。何処の山も、鹿やイノシシの被害が出て
いて、自然を守るのに苦労していることがわかった。大変だな。
塔ノ岳に着くと、登山者の姿もちらほら見え始め、今日も多くの人達がこの山を目指し、途中の登山道は賑わうだろうなと
想像がついた。昨日は殆ど私達だけの静かな山歩きだった。塔ノ岳頂上では、360°の展望が開け富士山を中心に、
南アルプス、遠くは八ヶ岳、金峰山、甲武信ヶ岳、富士山の横には愛鷹山、一人で登った金時山までくっきりと見て取れた。
これらの山々を一同に見ることが出来、感無量になった。すべて登ったことのある山だけに、その時の光景が思い出され
何とも言えない感動が沸き起こった。あー来て良かったと思う瞬間だった。
感動に浸っていると、噂仏山荘入り口付近にパンツいっちょのおじさん発見!私はすかさず娘に教えてあげると、あれは
普通のパンツじゃなくて、マラソンとかの時に穿くパンツだよと教えられた。でも、私には普通のパンツにしか見えなかった。
パンツはともかく、このおじさん(失礼)凄い人だという事がM田さんによって知らされた。
名前は「畠山さん」、東北岩手の出身で下から大倉尾根経由山頂までのコースを4200回も登っている人だそうだ。
それも、暑い日も寒い日もパンツいっちょのこの格好で・・・。凄い!凄い!
小屋のボッカをされていてこの日も空のガスボンベ(20キロ)を背負って、麓まで降りるところだった。因みに中身が入って
いるときは35キロ近くあるそうだ。M田さんが声を掛けてくださり、記念に一緒の写真をお願いしたら、快く応じてくださった
朝日があたる富士山 | 標識の間から富士山 | |
みやま山荘 | 山荘前広場 |
かっこいい塔ノ岳
手前に富士演習場や山中湖も見えている
富士山をバックに乱れた髪で | 山荘の中の様子 | |
残雪がカチコチに凍っていた | どこでも富士〜 | |
風もなく快適 | 不動の峰 | |
竜ヶ馬場 | まったりとコーヒータイム | |
伊豆大島が写っているはず | もやしのような霜柱 | |
草原の竜ヶ馬場 | 凍っている所はツルツル | |
金網を乗り越える脚立 | 手前が竜ヶ馬場後が丹沢山 | |
富士山をバックに私 | 富士山をバックに娘 |
塔ノ岳山頂で記念撮影
噂の畠山さんと一緒に
富士山をアップで
南アルプス
こちらも南アルプス甲斐駒方面
八ヶ岳方面
愛鷹山塊
箱根方面
大好きな北岳をアップに黒い部分は北岳バットレス?
塔ノ岳に別れを告げ、鍋割山へと向かう。ここからは丹沢名物、泥濘登山道と化し端っこを歩く。大倉尾根分岐を過ぎると
ブナの原生林が美しい登山道となり、良い感じと気を良くしながら歩いた。きっと新緑の頃も良いだろうなあと思いつつ。
相変わらず富士山が共にいる。
後姿の畠山さん かっこいい | 鍋割山への下山道 | |
階段の所は凍っている | 大倉尾根分岐 | |
大倉尾根方面 | 緩やかな上りを歩く私とF原さん | |
快調に飛ばすM田さんと娘 | 絵になる歩き | |
青空とマッチして | ここにもまだ富士山 | |
ちょっと休憩 | ブナ林を背に | |
大きなブナの巨木 | 鍋割山が見えてきた |
富士山と鍋割山
ブナの林に囲まれた登山道
左から蛭ヶ岳・不動の峰・丹沢山・竜ヶ馬場
鍋割山頂上
素敵な登山道を楽しみながら歩いていると、いつの間にか鍋割山へ到着していた。ここでは、M田さんお勧めの名物
鍋焼きうどんを食べることになっていた。お昼にはちょっと早いが早お昼という事で・・・。
M田さん情報によると、ここのご主人「草野さん」は、何と長崎出身だそうだ。そのことをご主人に尋ねると長崎は島原出身
だという。うわぁーー島原知っています。大好きな町です。私達も長崎出身ですという話で隣にいた娘さんと一緒になって
盛り上がった。このご主人も力持ちで、最高104kの荷物を背負ったことがあるそうだ。
そして、有名な登山家(名前を忘れる)の人達とヒマラヤにも行ったそうだ。聞けば聞くほど凄い人だった。
そして、肝心の鍋焼きうどん、とっても美味しかった。具材も多くたっぷり入っていて1000円は安いなと思った。
ビールとうどんでお腹いっぱいになった3人は、草原で横になり「満腹、苦しい」と言いながら満足していた。
下山は後沢乗越から二股、県民の森駐車場まである目的のために急いで降った。二股からの林道歩きは長かったが
当初予定していなかった県民の森からタクシーを呼んで、一路、最終目的地、「くりはら」と言う、これまたM田さん推薦の
お蕎麦屋さんへ直行した。
ここのお蕎麦はもちろん、他の料理もとっても美味しく、日本酒とマッチして何とも言えない心地よさを味わうことができた。
この場に、日本酒とお蕎麦が大好きなお父さんがいなかったのをみんなで残念がった。
こうして、丹沢を多くのご馳走をお酒をお腹いっぱい胸いっぱい堪能した私達は、M田さんとF原さんに心から感謝した。
2日間、お忙しい中をお付き合いくださり、ありがとうございました。
また次回は、K田先生も交えて楽しい山行を企画しましょう。
お世話になりました。 GWMに乾杯!!
鍋割山荘 | 娘さんと草野さん | |
美味しそうなおにぎり | 中の様子 | |
鍋焼きうどんとビール | こぼさないように | |
まず飲むの? | 具材が多い | |
満腹!世は満足じゃぁ〜 | 階段が続く〜 | |
後沢乗越 | 登山者がぞくぞくと | |
木陰が心地よい | 分岐 | |
沢に架かる橋 | 二股 | |
ボランティアで鍋割小屋まで運んでもらう | ペットボトルの水がたくさん用意されていた | |
林道の始まり | 良く揺れる橋 | |
お蕎麦屋さん くりはら | お店の中 | |
目に楽しく・舌に美味しい漬物 | やっぱりヱビスで乾杯 | |
美味しかったおつまみ | お酒の入れ物もオシャレ | |
とっても美味しかったお蕎麦 | 秦野駅 |