登山日  2013年4月20.21.22.23日 (3日目) 
天候  晴 
所在地  大分県豊後大野市 
山名  そぼさん 
登山口  つづら越小屋 
同行者  田尻博・石川・西・川口・熊谷・大塚・松田・吹野・倉嶋 
所要時間  22日 12時間(休憩含む) 23日 3時間20分(休憩含む) 

        コース   つづら越小屋5:00⇒本谷山7:54⇒ブナ平(キャンプ地)9:19-9:50⇒尾平越10:25⇒古祖母山12:24-13:00
              障子岳14:00⇒天狗の岩屋14:40⇒黒金尾根分岐14:58⇒祖母山頂上16:19-16:45⇒9合目小屋17:00

       翌日は3:30起床。暗い小屋の中でヘッドランプを頼りに朝食の準備に取り掛かる。アルファ米の五目御飯と豚汁。
       朝食を済ませ暗いうちから小屋を出発する。前日に怪我をした大塚さんは、石川さんと下山も考えられたが大丈夫そうなので
       一緒に縦走に参加した。ちょっと足とお尻が痛そうだったが、頑張って歩いた。この日は、昨日の霧氷が木から落ちて登山道を
       覆い、放射冷却で寒さが身に応えた。それでも辺りが白み始め、朝日が昇り出すと青空に映える周りの景色が目に飛込んで
       来た。雲一つない快晴だった。この縦走路は青空のもとで歩きたかったのが現実になって嬉しかった。
       3年前は、ガスと雲に覆われ周りの景色は全く見えなかった。遠くの山々も花も木々もどれもこれも素晴らしかった。
       本谷山を超えると念願のアケボノツツジが顔を出した。はじめは蕾が多くまだ時期が早いかなと思うが、祖母に近づくにつれ
       大きな可愛い花弁の愛らしい姿を見せてくれた。九州や四国ではアケボノツツジと呼ばれているようだが、私が静岡にいた頃
       朝日岳などに咲くのは「アカヤシオツツジ」と呼ばれていた。多分同じ花だと思う。ところ変われば呼び名も変わるんだ。
       アカヤシオだけでなくシロヤシオも咲く。
       しばらく行くと私の大好きな場所が現れる。ブナの巨木が多く繁るブナ平。九州では珍しいブナの林の登山道だ。本当に素晴ら
       しい。ずっとこの場所にいたいが何せ祖母山までは距離が長い。休憩時間もそこそこに先を急ぐ。

     
 ヘッドランプの明かりで作業    薄暗い中を歩き出す
     
 朝日が昇り始めた   スミレも凍っている 
     
 馬酔木   登山道には霧氷の残骸 
     
本谷山にて     展望岩から激写

古祖母山・天狗岩・祖母山

     
 暖かい日差しがそそぐ    アケボノツツジが現れる
     
 ブナの巨木    まるで怪獣
     
 いや森の精    こーんなに大きい
     
 大好きな縦走路   良い感じ 

ブナ平

森の主

     
名前が分かりません     ミツバツツジも咲いていた
     
 アケボノツツジ   アップで 

         でも、アケボノツツジが現れるたびに足が止まる。その美しさにカメラのシャッターを幾度となく押し続けた。
         縦走路はアケボノツツジのオンパレード。シャクナゲも蕾を膨らませ開花をまじかに控えていた。シャクナゲも開花すると
         この縦走路はどうなるんだろう。考えただけでワクワクする。
         アケボノさんたちに別れを告げ、尾平越の分岐を過ぎ古祖母山の登りにかかる。この登りが急登でこれまでの快適さが
         一気に冷め山本来の苦しい登りとなる。息が上がったころ古祖母山の頂上に到着。ここで暫し休憩。ここからの眺めも
         素晴らしく疲れを忘れさせる。

     
可愛いんです     ヒメシャラも
     
シャクナゲの蕾     祖母山とアケボノ
     
尾平越     ここから急登
     
長い梯子も     古祖母山頂上
     
 寛ぐ   確かめる 

         古祖母山を後にして障子岳へ向かう。障子岳からはなんと阿蘇五岳や霧島連山を見ることが出来、感激は最高潮。
         遠く傾山も姿を現し歩いてきた道程が遥か彼方に続いていた。目的地の祖母山も見えていたが、まだまだ先は長い。

     
 障子岳へ   分岐 
     
 障子岳頂上    祖母山

左奥に傾山 

傾山をアップで

阿蘇五岳

祖母山

       天狗の岩屋から目の前に祖母山と天狗岩が聳えていた。前回は辺り一面ガスの為進行方向が分からずうろうろして
      GPSで確認し登山道を見つけた。天気が良いとこうも景色が違うのかと思い知らされる。

     
 天狗の岩屋の道標   天狗の岩屋で 
     
吹野さんと祖母山    天狗岩分岐 
     
天狗岩    黒金尾根分岐 

天狗岩

        天狗岩を通過し、今回の縦走のクライマックスを迎える。この縦走路の核心部、祖母山頂上直下の梯子・鎖場だ。
        しかし、前回この場所を通った時と様子が違うような気がした。と言うのも簡単にこの核心部を通過できたからだ。以前より
        梯子も鎖も新しくしっかりしていたからだろう。それにしても重たい荷を背負っての通過は慎重にならなければいけない。
        この登りを終え、祖母山山頂に到着してみんなホッとしていた。中でもCLの田尻さんがいちばん喜んだだろう。
        みんなで握手を交わし、思い思いに感動にひたり歩いてきた縦走路を眺めながら、「良く歩いたね、頑張ったね」と称えあった。
        集合写真を撮り終え、暫し休憩した後この日の宿泊地9合目小屋へ向かった。
        祖母山9合目小屋は、通常、週末は小屋の管理人さんがいるが、平日は無人小屋である。この日は管理人さんがいない日で
        小屋では先客の登山者が薪ストーブをたいて寛いでいた。私達も場所の確保をして夕食の準備に取り掛かった。この日の
        夕食はアルファ米のひつまぶしと五島うどん。美味しかった。薪ストーブのおかげでとっても温かく夜もぐっすり眠れた。
        夕食が終わって、右手の手首の上の方に何か黒いものを見つけ、友ちゃんに見せると「これってマダニじゃないですか?」と
        恐ろしいことを言われ、恐怖におののいた私は、「じぇ・じぇ・じゃなく、ギョエー」っとびっくりして「何でもいいから取って、取って」
        と騒ぎ、それを冷静に見ていた熊谷さんがメガネをかけて見てくださり、「これはマダニじゃないね、何かの木のくずだよ」と
        言われた時は、ホッとした。ピンセットで木のくずを取ってもらい、一件落着。あーーーー、びっくりした!
        最近、九州の山でマダニに刺されたニュースが頻繁に流れていて、つい過敏になってしまっていた。
        明日は、尾平へ降るだけ。長い距離を歩いた割にはそんなに疲れていなかった。きっと天気が良かったからだろう。

     
 いよいよ核心部   慎重に 
     
この上にも梯子    岩場のトラバース 
     
頂上はもうすぐ     祖母山頂上

良く頑張りました 集合写真

長い長い縦走路

明日歩く下山道

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