翌日は大荒れの天気だった。夜半に激しく雨音が屋根を叩いていた。う〜ん、大丈夫かなあ。朝、起きると
物凄い風雨。雷も鳴っていた。泊まっていた登山者は、一グループが蓮華温泉目指して小屋を後にした。
ここからの蓮華温泉も長い長いコースだ。大丈夫だろうか・・心配になる。明日のコース変更をして私達と残りの
おじさん二人組は停滞。
この様子じゃあのコースは初心者がいる私達のパーティーは、ちょっと厳しい。明日の天気の回復を祈って部屋で
思い思いに寛ぐ。幸い山の本がどっさりあるから大丈夫。それでなくても、色んな話に花が咲く。時間はあっという間に
過ぎて行った。
この日朝日小屋は、キャンセルの電話が夜まで鳴りっぱなしだった。この天気を考えれば仕方がない。
午後になると、ガスってはいたが雨は小降りになった。明日のことを考え、今日、朝日岳に登ろうとリーダーのT尻さん
が提案してみんな登ることになった。
雨具を着け、出発する。ガスが一瞬晴れたすきに、辺り一面のコバイケイソウの群落が現れた。美しい見事だった。
花は咲き乱れ、頂上までの道程は百花繚乱、雲上の楽園、いろんな言葉をもってしてもまだ足りない。
花の写真は次のページにあります。
花を激写に次ぐ激写でここでも足が進まない。ガスってはいたが、近くの花々は瑞々しく輝いていた。
頂上に着くとあの素晴らしい景色は望めなかった。残念!集合写真だけ撮って、小屋まで降った。
小屋に戻ると、この風雨の中白馬から二組の単独行の方と、一パーティー7人の中高年がヘロヘロになって小屋へ
辿り着いていた。凄い!聞いてみると、こんな天気になるとは思わなかったらしく、雪渓の所は生きた心地がしなかった
そうだ。行かなくて良かった・・・。
夕食を終え、天気予報をテレビで見ると明日も天気はあまり良くない。さあ、明日はどうなるか。
雨は、夜通し激しく降り続いていた。
それぞれゆっくりと寛ぐ | 受付も静か | |
ガスの中 | コバイケイソウが神秘的 | |
小雨をぬって朝日岳へ | コバイケイソウの群落 | |
濡れた木道 | 朝日岳中腹より振り返る | |
朝日岳頂上 | 2日目の夕食 |
新人さんには憧れの北アルプス朝日岳〜白馬岳縦走が叶わなかったけど、私が2006年8月に歩いた蓮華温泉−
白馬大池−雪倉岳−朝日岳−栂海新道−親不知の逆コースだけどその時の写真を載せてみた。
天気が良ければこんな素晴らしい稜線を歩くことが出来る。しかし、距離が長いタフなコースだ。ちょっと神経を使う
雪渓はやっぱりコースの初めに歩いた方がいいかも。
次のリベンジを約束して!!また来よう!
GWMの仲間で白馬大池から親不知まで歩いた。 ここが栂海新道入口
M田さん・私・K先生・H原さん | 小屋の主人ゆかりさんと一緒に |
朝日小屋からの左から雪倉岳・白馬岳・旭岳
こんな素敵な登山道も
でも、長くてきつい
雪倉岳から遥か遠い白馬岳・旭岳方面
水平道の雪渓歩き
雪倉岳をバックに
鉢が岳手前の斜度のある雪渓歩き
三国境付近のコマクサ
小蓮華岳・白馬岳・鹿島槍ヶ岳
白馬岳の向こうに鹿島槍ヶ岳
旭岳に続く清水尾根方面