飯豊連峰縦走  

 登山日  2016年8月4日(木)
 天 候  晴れ
 山 名  かじかわみね・
 標 高  1692.9m
 所在地  山形県小国町
 登山口  飯豊山荘
 同行者  娘
 所要時間  8時間15分(休憩含む)

             コース 飯豊山荘5:00⇒湯沢峠7;35⇒滝見場8:25⇒五郎清水10:00⇒梶川峰11:15⇒扇ノ地紙12:21
                 ⇒門内小屋13:15

              朝起きると少し曇ってはいたがまずまずの天気。小屋のおじさんに写真を撮ってもらい激励を受けて出発。
             この日、このコースを歩いていたのはご夫婦・小国駅で一緒だった30代の男性・60代の男性と私達だけだった。
             やっぱりこのコースは厳しいのがわかる。
             山荘を出て暫く歩くと登山口に到着。登山口からすぐに登山道は垂直を思わせるような壁。先頭を行く私は思わず
             マジ?と・・・。無人小屋泊なのでザックは普段より格段に重い。

             こんな急で足場の悪い登山道がこの先延々と続く。おまけに虫やスズメバチが時折大きく不気味な羽音を立てて
             やってくる。虫嫌いな私達はビクビクしながら歩を進める。
             汗が滴り落ち、水分補給が多くなる。2リットルづつ担いだ水もだんだん少なくなる。そうこうしているうちに、私の足が
             悲鳴を上げ出した。両方の足が攣りだしたのだ。

             少し休んでは歩を進めるを繰り返し、当初のコースタイムが大幅に遅れだした。
             娘は元気だった。そんな中、スズメバチが飛んでくるたびに足が痛くて歩を止める私に「止まっちゃダメ!歩きなさい」
             と檄が飛ぶ。血も涙もない娘。誰がこんな子に育てたのかな?
             「私だってスズメバチは怖いわよ。でもねそれよりも足が攣って動けないのに・・・」と、内心思うが、痛いのを堪えて
             歩く私だった。
            
             やっとのこと、五郎清水に到着した。ここでは下山する人や先行で歩いていたご夫婦・60代の男性(これからは横浜の
             男性とする)も休んでいた。ここは少し降ると冷たくて美味しい水が得られるところ。早速汲みに行った。
             あーそれから74歳と72歳の男性二人組もこの尾根を登っていたのにはビックリ。
             この二人徳島から来られていて、私達GWMの仲間で京都のK先生を思い浮かべた。徳島恐るべし。
             
             休憩を終えてまた過酷な登山道が始まった。きつい・暑い・痛いの三重苦。それでも梶川峰に登りあがるとそこは
             別世界だった。やっと稜線に出た。濃い色のマツムシソウやニッコウキスゲ・東北の3か所でしか見られない貴重な
             ヒメサユリは初めて見る花だった。稜線歩きはそれまで写真もろくに撮れないほどの歩きと違って、百花繚乱これ
             までの疲れも飛んでしまうほどの花・花・花だった。

             最後の力を振り絞って門内小屋に着いたのが13時過ぎ。精魂疲れ果て小屋で休むとこの日の目的地、梅花皮小屋
             までは1時間30分の道程がある。最大の難関は北股岳を登り、急斜面を降らねばならない。
             大きなザックと疲れた足で歩いても2時間以上は掛かるだろうと予測して、おまけに小屋の中でまったりしていた
             福岡からのご夫婦を見て、今日はここに泊まろうと娘に言うと娘も賛成した。

             この判断は結果的に良かったのだった。
             小屋のご主人や他の登山者との楽しいお喋りでゆったりした時間が流れた。
             夜、空を見上げるとそこには満天の星が瞬いていた。こんな瞬間が大好きだ。

  

                    飯豊山荘の前で                      梶川尾根登山口

  

                 いきなりの急登 これが延々と続く         登山道は思ったより歩きにくい

  

                 急登で何度も水を飲む                   遥か下に飯豊山荘

  

                ブナの原生林は美しいのだが・・・           こーんな所もたくさん出てきます

  

                  やっとここまでって感じ                遥か彼方に梅花皮小屋を望む

  

                      滝見場で滝を見る余裕なし          五郎清水で美味しい水をGet!

                               梶川峰に到着 この後の稜線歩きが素晴らしい

                                        池塘も現れる

                              マツムシソウの色の濃いこと 美しい!

                                      疲れを忘れさせる登山道

                                    振り返れば梶川峰

                                キンコウカがあたり一面に咲いていた

                                     キンコウカと娘

  

                      ニッコウキスゲとヒメサユリ              分岐   扇ノ地紙

                                        門内小屋

                                     北股岳と梅花皮岳

                                    マツムシソウの群落

                                         飯豊連峰

                                       飯豊本山をアップで

                                    あのギザギザの尾根が梶川尾根

                                   遠く日本海を望む

                                     何とも言えない景色に感動   

  

                               ミヤマホツツジ       

  

                       タマガワホトトギス                      シロニガナ

  

                              カニコウモリ                       タカネマツムシソウ

  

                               イワショウブ                         キンコウカ

  

                        ミヤマリンドウ                       ヒメサユリ

  

                      ニッコウキスゲとヒメサユリ                ヤマハハコ

  

                        ハクサンシャジン                 ハクサンシャジン

  

                        ウメバチソウ                 薄紫のハクサンシャジン

  

                        トモエシオガマ                      ハクサンフウロ

  

                       クルマユリ                      ミヤマクルマバナ 

  

                         ミヤマトリカブト                おどろおどろしい蕾

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