飯豊連峰縦走  

 登山日  2016年8月5日(金)
 天 候  晴れ
 山 名  きたまただけ・えぼしだけ・おにしだけ・こまがただけ・いいでさん
 標 高  2024.8m・2017.8m・2012.5m・2038m・2105.2m
 所在地  新潟県・山形県・福島県
 登山口  門内小屋
 同行者  娘
 所要時間  9時間20分(休憩1時間30分)

             コース  門内小屋4:00⇒北股岳5:15⇒梅花皮小屋5:30(50分休憩)⇒梅花皮岳6:49⇒烏帽子岳7:16
                  ⇒御手洗の池8:27⇒天狗の庭9:14⇒御西小屋10:10(30分休憩)⇒駒形山12:07⇒
                  飯豊本山12:37⇒本山小屋13:20

              当初の予定では一日目梅花皮小屋泊だったが、手前の門内小屋泊になったため出発時間を早めた。
             まだ薄暗い登山道をヘッドライトをつけて歩く。空が白み始め朝焼けの始まる。何度も足を止めて
             日の出の瞬間を写真に収めた。前日越えられなかった北股岳を超えると、梅花皮小屋までは激下りと
             なる。昨日の疲れからすると、この激下りは慎重に降りなければならず時間が掛かったに違いなかった。
             

      

                                  明るくなり始めた空の向こうに蔵王が

                                         蔵王をアップで

                                        大朝日の後ろに月山

                                      夜が明けた

                                     これから向かう北股岳

                                     朝日が昇って来た

                                     この日も良い天気

   

                            北股岳山頂                     誰もいない山頂で記念撮影

                                          シシウドと大日岳

              梅花皮小屋手前で石転沢雪渓が見えたが、今年は殆ど雪は無くこのコースは登山禁止になっていた。
             後で小屋の管理人さんに話を聞くと、雪がある時は小屋の前に登りあがるらしく、最短コースだと言うことだ。
             最短コースと言えど、上りあがってからピッケル・アイゼンを持ち歩くのはどうかな?ただでさえ荷が重いのに

             ここで朝食を摂り、昨日お会いした数人の登山者と言葉を交わし出発した。ここからの歩きはアップダウンが
             あるものの快適だった。途中の雪渓歩きも今年は雪が少なく殆ど無いに等しかった。
             それでも、1週間前に雪渓で80歳の男性が転落して死亡したと聞き慎重に歩いた。

   

                           梅花皮小屋

                                            雪がない石転沢雪渓

                                           小屋の前に登りあがる

                                                北股岳と梅花皮小屋

   

                               梅花皮岳                    元気な娘

   

                               烏帽子岳山頂                 大日岳をバックに

                                            飯豊は夏でも多くの雪渓が残る

                                               ハクサンシャジンと大日岳

                                             御手洗の池

                                              歩いてきた道を振り返る

                                              天狗の庭

                                              雄大な大日岳

              御西小屋に着くと、目の前の大日岳が大きくそびえていた。娘と相談して前日からの時間が繰り下げになって
             いたため、大日岳は割愛することになった。またいつか登りに来よう。来るかな?来たいな!
             御西小屋で昼食を摂り、飯豊本山を目指して歩き出した。ここからの歩きも快適だがだんだんと疲れが出てくる。
             駒形山の手前で降って来た初老の男性4人組に「この山が飯豊山ですか?」と聞くと「そうだよ。もう少し頑張れ」
             と激励を受けた。

   

                               御西小屋                   遥か下の方で水を汲む娘

                                             割愛した飯豊連峰最高峰大日岳

   

                              いい感じ                       よく歩いたね

                                                大好きな風景

                                               雪渓もまた良し

              私達はそれを聞き俄然元気に歩き出した。途中、男女4人組のグループが降りて来たので、再度飯豊本山を
             確認すると「違うよ。飯豊はこれを登ってその先にあるよ」と言われ、思わず「あ”--騙された!」と大声で言うと
             その4人組は笑って降りて行った。

                                                駒形山にて

                                               ガスがかかる大日岳

              ちょっと気落ちして足取りは重く、どっと疲れが出て来た。駒形山に登りあがるとさっきの男性が言ったように
             目の前に飯豊本山が聳えていた。気を取り直し、歩を進めやっと憧れの飯豊本山に到着。
             二人で「やったーー!」と喜び、近くにいた登山者に写真を撮ってもらった。

                                             飯豊本山頂上

                                               いいねぇ~

             梶川尾根の上りで下山してくる梅花皮小屋の管理人さんがイイデリンドウの情報をこっそり教えてくれた。
            それは、イイデリンドウは普通花弁が5枚だが、中には6枚・7枚あるものがあると・・・。
            それを思い出し、イイデリンドウをよーく見ながら歩いていると見つけました。6枚花弁のイイデリンドウを!

            四つ葉のクローバーを見つけた感じ。良いことあるかな?
            気をよくして本山小屋に向かって歩いている時、本山小屋を目の前にして後ろを振り返ると、下の方で手を
            振るおじさんがいた。私が思わずそれに応えようと手を上げかけると娘が「ダメ!知らない人に手を振っちゃ」
            と私を止めた。「ダメでしょう!どこの誰かもわからないのに手を振っちゃ」と怒られて、「そうだね」と言って
            私達は本山小屋へ急ぎ足で向かった。

            小屋に到着して管理人さんの話を聞いていると、さっきのおじさんグループが小屋にやって来た。
            私達を見るなり「どうして手を振ったのに応えなかったの?」と言われ、改めておじさんを見ると、何と私達に
            本当の飯豊本山を教えてくれたおじさんではないか!

            私が「だって、娘が知らない人に手を振っちゃいけないって言ったから」と言うと、爆笑の渦と化し後々まで
            この話が出てくる羽目になってしまった。
            

                                             雲の向こうに磐梯山

                                             吾妻連峰だったかな?

                                            ここでも月山が顔を出している

                                             沈む夕日

               本山小屋では、小国駅で一緒だった単独行の男性二人や、ご夫婦、徳島の健脚の初老の男性二人
              とも同じ小屋になり、お互いにここまでの歩きを労った。
              手を振らなかったおじさんはと言うと、福島県では有名なガイドさんでこの日は水戸の3人を飯豊山に
              案内してきたそうだ。
              このガイドさんと一緒にお酒を飲みながら色々な話を聞くことができた。なかでも、一番興味があったのは
              「マタギ」の話で、とっても面白かった。

              飯豊山には500回を超えるくらい登っていて、飯豊のことは何でも知っていた。遭難者が出ると真っ先に
              出動し、悲しい場面や嬉しい場面もたくさん見てこられたという。涙を流す場面もあり感動した。
              優しい人なんだなと・・・。飯豊の山の小屋番さんはみんな優しく温かい。語り口が柔らかくユーモアに溢れ
              楽しい人たちばかりだった。

              二日目の歩きはロングコースだったが、雄大な景色を堪能し、花が咲き乱れる登山道を歩いている幸せを
              感じながら疲れを忘れた。

   

                              イブキトラノオ                    カワラナデシコ

   

                             ヒナウスユキソウ                     マルバシモツケ

                              

   

                              イイデリンドウ                   ミヤマコゴメグサ

   

                               オヤマノエンドウ               チシマギキョウ

   

                              チングルマ

   

                             アオノツガザクラ               モミジカラマツ

   

                               ウサギギク                  ハクサンイチゲ

   

                                                              ミヤマリンドウ

   

                             イイデリンドウ              イイデリンドウ 6花弁

   

                             イイデリンドウ 6花弁             ミヤマコゴメグサ

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